今年は、「自動車免許を取ろう」と一大決心をし、9月中旬から路上教習を受け始めました。毎週火曜日の朝に、路上教習を受けています。
ちなみに、イギリスには「教習所」はなく、教習はすべて路上で行われます。教官が家まで迎えに来て路上で教習し、終わったら家まで送り届けてくれます。
私は、車の運転は「ズブの素人」で、教習を受けるまで、「クラッチって何?」というレベルでした。
でも、教官であるシャロンは、そこまで「私がズブの素人」とは思っていなかったようで、初めての路上教習で、詳しい説明もなく、いきなり車を運転させられ、心臓バクバクの体験をすることに(「この歳で、無謀過ぎるのか」)。
これに懲りて、二回目の教習はどうしようか、他の教官に変えようか、とも思ったのですが。。。一回の教習だけでジャッジするのは早計だと思い、そのまましばらくはシャロンに習い続けることに決めました。
三回目の教習はハンドルさばき(行き止まりで車をUターンさせる)を習い、四回目はラウンドアバウトなどを走ってちょっと長い距離を運転しました。
相変わらず心臓バクバクは続いていて、運転するのは怖いのだけれど、でも、教習を受けるのが楽しくなってきたんですね。
どうしてなのか。
教習の前に、いろいろな世間話をして、シャロンとの距離が縮まっているからだと思うんですね。
シャロンは、私より1歳だけ年上なのですが、娘が三人いて、孫もいます。
でもシャロンは、娘がまだティーンの頃に離婚し、元旦那さんが三人の娘を引き取ったこともあって、離婚後しばらくは、三人の娘がシャロンに反発して、娘とよい関係を保つのはずいぶん大変だったそうです。
コロナ渦で、教官の仕事をなかなか再開できなかったとか。以前は「娘三人」というシンプルな家族関係だったのに、婿や孫ができて家族がどんどん拡大しているので、家族付き合いが忙しくて、それもストレスになっているとか。
それに対して私は、この3年間で義父母と義弟が続けて亡くなり、来年は田舎に引っ越す予定。なので、シャロンの人生とは対照的に、人生が縮小していって静かになっていく感じです。
毎回、そういったお互いの話を少しづつしています。
そういった個人的な小さな悩みとか、人生の澱のようなコトを話していると、少しずつ親密感が生まれてきて、それが安心感や信頼感に繋がっているんでしょうね。
シャロンは決して「優しい教官」ではなくて、ブレーキを強く踏み過ぎてよく怒られるし、ウィンカーを上下に押すときも、強く押しすぎて「あなた、壊してしまうわよ~!!!」とすごく怒られました。
でも、そういう親密感や信頼感があるから、毎回、心臓バクバクになったり、怒られたりしながらも、安心してシャロンから路上教習を受けられるのでしょう。「この人だったら、大丈夫だ」と。
シャロンとは、あくまで「教官」と「生徒」という限られた関係なので、私がシャロンに対して持っているイメージも限られていて、「美味しいトコロだけ見ている」のかもしれません。
でも、一緒にいるときに、お互いに相手の善い部分を引き出せるのは、それは良いことなのでしょう
こういった親密感や安心感が好きなので、私は、グループで付き合うよりも、一対一で人と付き合うほうが、ずっと好きかも知れません。
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