3月末に、ロンドン市内の行きつけの眼鏡店で目の状態をチェックしたときに、緑内障の検査でひっかかってしまいました(「大きな病気じゃなければいいけれど」)。
きちんとNHS(国営の健康医療サービス)の病院で検査を受けれるようにと、その日のうちに、眼鏡店の検眼士が、病院への紹介状を書いてくれたのですが。。。病院から知らされた実際の検査日は、なんとその6か月後である昨日、9月25日でした。

NHS(国営の健康医療サービス)は、コロナ渦の影響で、「診察、検査、手術」待ちの人がとても多いのですが、昨年からはそれに加えて、ドクターやナースの賃上げ・待遇改善のストのために、バックログがものすごく増えていると聞きます。
イギリスの人口は約6,800万人なのですが、先日のニュースによると、その1割以上が病院で何らかの「待ち状態」だそうです。
ドクターのスト日と重なったために、手術が3回もキャンセルされてリスケされた人なんかも多いと、ニュースで報道されています。
先週も、NHSのジュニアドクターとコンサルタントがストを決行していて、来週もNHSでストが予定されている中で、その間をかいくぐって今週の検査にこぎつけたので、私はラッキーだったのでしょう。

病院からのレターによると、検査がいくつかあり、最後に、検査結果をもとにコンサルタントが説明するとのこと。午前中の予約の場合は、午前中いっぱいかかるので、そのつもりで予定してください、とありました。
私の予約時間は、朝9時。NHSの病院へ行くと、何かと時間がかかるのが常です。多分、昼頃までかかるのだろうと思い、待ち時間を潰すのに本を持って行きました。
ところがですね、ものすご~く手際が良かったんです。3回呼ばれて、3つの部屋で目の検査をしたのですが、待合室で休む暇もないほど。はい、次、次、と手早いんです。日本の人間ドッグを、もっとスピードアップしたような感じです。

次の検査、次の検査と速攻で呼ばれるので、トイレも速攻で行かざるを得ず。病院内で写真を撮ろうと思っていたのですが、撮る暇もないほどでした。
3つの検査がすべて終わって、最後にコンサルタントに呼ばれて、目の状態について詳しい説明を受けたのですが、病院に着いてから病院を出るまで、何と1時間。NHS(国営の健康医療サービス)でこれはすごいでしょう。
あまりに手早くて、老人二人連れ(眼科なので、目の不自由なかたもいて、二人連れで来院している人が多い)が、自分のレーザー治療がもう終わったとは気付かず、ナースに「今日の治療はどうなっているのか」と尋ねるという、コメディーのようなシーンもありました。

NHSのジュニアドクターやコンサルタントは、なかなか賃上げ要求を受け入れてもらえず、延々とストを続けているのですが、こういう風にテキパキ診察してもらえると、ストも応援したくなるというものです。
多分、こういう手順のよさは、たとえ同じ病院でも、部門によって異なるのかも知れません。どうして眼科は、こんなにテキパキしているのか。
この日に思ったのは、「イギリス人が関係していないからかも」と。
この日に思ったのは、「イギリス人が関係していないからかも」と。
この日にかかわった眼科のナース、若手ドクター、コンサルタントはみな、「非イギリス人」だったんですね。眼科のナースはフィリピン人や南アジア系のナースばかりだったし、若手ドクターとコンサルタントは東欧人のようでした。
イギリスの病院だけど、イギリス人のナースやドクターはほとんどいない。NHS病院は、こういう病院が多いでしょう。ちょっとシュールだけど、テキパキきちんと診てもらえるのは、ありがたいです


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