今日、いつものように自室でランチを食べていたら、夫が「ちょっとこれ見て」と言いながら、私の部屋に入ってきました。

夫の顔が、緊張のあまりか、はにわ顔に。こんなことは珍しいので、ちょっとハッとしました。夫が持ってきたのは、役所から郵送されてきたレターでした。

お隣さんとの間で騒音問題(ホットタブ)が発生してから、はや二年。役所への相談を開始してから、一年経ちました。先週の木曜日に、役所の担当者二人が現地調査に来たのですが、その結論のレターです。

(「イギリスのご近所迷惑 その2」、「待ち人、ついに来たる」)
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結論は、なんと、「役所の定義では騒音に該当しないので、役所としては何も措置を取らない」。「不服な場合は、次のステップとして裁判に進んでください」とのこと。

政府の定義では、騒音とは「正当な理由なく日常生活が妨げられること」と「健康上の影響が生じている、または生じる可能性があること」となっています。

我が家の場合は両方が当てはまっているのですが、夫曰く、「よほどの深刻なケースでない限り、コスト削減のために、役所は割って入らないのだろう」と。
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夫から見せられたレターを読んでいたら、体がブルブル震え始めて、1時間ほど震えが止まりませんでした。「怒りで体が震える」と言うけれど、私のブルブルは「怒り」ではなく、重大な局面に立っているという「緊張感」と、今後への「不安感」なのでしょう。

とはいえ、震えている場合じゃないですよね。震えていても、何も前に進みません。これからどうしようか、夫と話し合いました。
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イギリスでは、ご近所と何か問題があった場合は、「①当人同士で話し合う」→「②相手にレターを出す」→「③役所に仲介してもらい話し合いをする」→「④役所に調査してもらい、必要に応じて役所から命令を出してもらう」→「⑤民事裁判に進む」というプロセスになります。

今回、④まで進んだのですが、解決しなかったので、⑤に進むしかないのか。役所からのレターにも、「不服な場合は、次のステップとして裁判に進んでください」とあります。
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実は、先週木曜日に役所の担当者が来たときに、役所の担当者は隣人も訪問したのですが、それ以来、隣人はホットタブのポンプ音を止めています。

そして、役所は隣人にも「結論のレター」を送っているはず。でも、役所が隣人へのレターに「騒音ではないので、好きなようにホットタブを使ってください」と書くとは思えません。別の言い方をするでしょう。なので、まずは隣人の出方を見ることに。
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でも、隣人の出方次第で、③に戻って「役所の仲介で話し合いを持つ」か、「⑤民事裁判に進む」のか。。。

イギリスの民事裁判は、時間がかかり過ぎることで有名です。昨年にも、ニュース記事で、「隣人同士が家の境界線を争って裁判に進み、8年目でようやく一審判決が出た」と言っていました。

そんなに長く引きずりたくないし、夫のリタイア後はすぐに引っ越して、隣人とは一切縁を切りたい。次の一手は、なかなか難しいところです。「走りながら考える」しかないのでしょう。

今日届いたレターで、夫も私もそれぞれ、緊張感が一気に高まりました。この緊迫した中で、夫婦間の結束も試されている気がします。


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