2年前から延々と続いている、隣家とのホットタブ騒音問題(「ご近所の騒音問題、明日は決着の日」、「目からウロコって、まさにこのこと」)。
今週火曜日に、役所の担当者が現地調査に来る予定だったのですが、その日は担当者が多忙のため、「今週の別の日に来る」ことになりました。
なかなか担当者が我が家に来なかったので、気をもんできたのですが、ようやく木曜日の午後に、役所の担当者が二人やってきました。
こういうときに、遅れたからといって文句など言ってはいけません。日本だと「物事がスムーズに進んで当たり前」ですが、イギリスでは「物事がスムーズに進むのは、まれ」と言っても良いでしょう。ちゃんと今週来てくれただけでも、有難いです。
担当者は、1時間ほどかけて我が家の各部屋で騒音をチェックした後、「騒音がしない場合はどの程度静かなのか、調べないといけない」とのことで、担当者が隣家を訪れて、ホットタブのポンプ音をいったん止めてもらいました。
担当者が戻ってきたときに、かなり渋い顔をしていたので、「役所の介入」に隣人が強い抵抗を示したのかも知れません。隣人は、この騒音問題が始まった2年前に、夫に「Fuck Off」(うせろ)と言った強者です(「イギリスのご近所迷惑 その2」)。
とはいえ、役所から隣人に何度もレターを送っていたので、隣人も、役所の介入なしにこのまま逃げ切れるとは思っていなかったと思うのですが。。。
本件では、夫が役所との窓口になっているので、役所の担当者と話をするときには、私は、夫が言い忘れたことなどを、必要に応じてコメントするに留めていました。
夫の弱点の1つは、一生懸命になると、その懸命さのあまりに、知らず知らずに口調がアグレッシブになることです。夫のことをあまり知らない人だと、「夫が怒っているんじゃないか」と思ってしまうかも知れません。
今回も、はたで見ていて、ハラハラするときもありました。
世界史で習った「グラックス兄弟」を憶えている方もいらっしゃると思うのですが、このグラックス兄弟の弟のほう「ガイウス」は、夫と同じで、一生懸命になると語気が強くなり過ぎたそうです。
演説中にガイウスの語気が強くなると、マイナス効果ですよね。なので、演説の時には、奴隷がそばにいて、ガイウスの語気が強くなると、楽器をポロンと鳴らて、ガイウスにそれとなく知らせたそうです。
夫の伴侶としてこの20年間過ごしてきて、この楽器の「ポロン」は、なかなか良いアイディアだな~と思います。そして、話している内容の良し悪しにかかわらず、「人の印象」って、「話し方」である程度決まってしまうのかも、とも感じます。
夫の伴侶としてこの20年間過ごしてきて、この楽器の「ポロン」は、なかなか良いアイディアだな~と思います。そして、話している内容の良し悪しにかかわらず、「人の印象」って、「話し方」である程度決まってしまうのかも、とも感じます。
一連の調査が終了し、役所の担当者いわく、結論は後日連絡するとのこと。多分、来週あたりに、レターで結論が郵送されてくるのでしょう。イギリスはレター文化で、病院、役所、銀行など、やり取りはすべてレターです。
担当者が帰った後で、夫と「役所がどういう結論を出すだろうね?」と話をしました。夫のつねづねの希望は、「音がまったく聞こえなくなること」。つまり、何らかの消音器具を付けるか、ホットタブを移動するか。
でも、役所がどういう結論を出すのか、現実的なところを考えると、最善の場合でも、「騒音のする時間を昼間だけにする」などになるのでしょう。「私たち夫婦が飲み込める結論」が出てくればよいのですが。。。
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