ここ数か月、悩んでいたことがあります。それは、「義妹との関係」です。

私と夫が結婚してから、約20年。
義理家族は典型的なイギリス人家族です。義父母、義妹夫婦、私たち夫婦はそれぞれ、車で10分ほどの近距離に住み、日曜日には義父母の家に集まってサンデーディナーを食べるのが習慣でした。

20年前は、いつも、義父母、義妹夫婦、私たち夫婦の合計6人でした(義妹夫婦も私たち夫婦も、子供はいません)。サンデーディナーの食卓では、いつも義妹が一人で喋っていて、ほかの人は相槌を打つ、というのが常でした。
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義妹は自己主張やこだわりが強く、上から目線で人に喋るタイプ。「唯我独尊」という言葉が、義妹の性格をよく表しているかも知れません。ADHDとかでは無いようです。悪い人ではないのですが、難しい人です。

私は、日本に住んでいたころは、外資系企業で会社員をしていたので、アピールとしての自己主張は得意なのですが、プライベートでは自己主張よりも「思いやり」を大切にしたい。なので、プライベートの場では、義妹とは真逆な感じです。
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でも、義父母、義妹夫婦、私たち夫婦の6人だった頃は、義妹と直接話をすることは、ごくたまにでした。義妹と深い話はしたことがなく、話をしても、食卓にどの皿を運ぶとか、何を飲むかとか、それ取ってとか、会話はせいぜい2往復するぐらいです。

なので、義妹に深くかかわることは無く、義妹の性格についても、特に何とも思っていませんでした。
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ところが、2年前の7月に義弟(義妹の配偶者)が亡くなり、その2週間後に義父、今年の7月には義母が亡くなり、義妹、夫、私の3人が残りました。6人から3人になることで、義妹と直に接する時間が、がぜん増えます。


週に何回か、義妹・夫・私の3人でスカイプで話をしたり(夫に言わせると、家族のコミュニケーションだそうです)。義父母宅で一緒に遺品を片付けたり。サンデーローストはしなくなったけれど、それぞれの誕生日や季節のお祝い(イースターやクリスマスなど)には、以前と同じように集まって食事をしたり。
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義弟(義妹の配偶者)が亡くなって以来、義妹を気の毒に思っていました。2年間で立て続けに配偶者、父親、母親を亡くすなんて、大変なことです。できるだけ義妹の力になりたいと。

義弟が亡くなった時に、義妹が「可哀そうと思われたり、同情とか、されたくない」と言っていたので、可愛そうとか同情とか、そういった気持ちは持たないようにしてきました。

でも、義妹と過ごす時間が多くなるほど、私の気持ちが苦しくなっていきます。
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義妹は、普段から、自分が気に入る話題でないと、話しかけても返事をしません。空気のように扱われることもあります。自己主張が強く、思い通りにならないと、不機嫌さをもろに口や態度に出します。悪い人じゃないけれど、難しい人です。

「エッ、そんなこと言うの、するの!?」と思うようなことを言われたり、されたりしたことも。

なので、しばらく考えました。私はどう義妹に接するのがいいのか。

夫に相談したところ、「昔から、人に対してああいう感じ」だそうで、「これからも、ずっとああだろう」と。
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。。。で、結論は、「6人だった頃と同じように接する」。

義妹は、「自分が~」という人であって、人に共感したりする人じゃないんですね。なので、共感されたり、心を触れ合わせたりすることは、求めていないのでしょう。

必要ないものを押し付けられても、義妹も迷惑でしょう。義妹が何かを求めてきたら、そのときには、応えればいい。

6人で居たころよりも、義妹に直に接する時間が、がぜん多くなりました。でも、一歩引いて付き合おう。そう思うことで、少し気が楽になったように感じます。


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