7月に亡くなった義母は、モノをため込みやすい性格でした。
義母の遺品は「これからも手元に置いておくモノ」、「寄付するもの」、「売るもの」に分けているのですが、「どうでもいい、コマゴマしたもの」が多すぎるんですね。でも捨てると、ゴミを増やすだけなので、それは避けたい。
というわけで、先週末に、カーブーツセール(イギリス版 蚤の市)に出店して、そういうコマゴマしたモノを売ってきました。
義母の遺品は「これからも手元に置いておくモノ」、「寄付するもの」、「売るもの」に分けているのですが、「どうでもいい、コマゴマしたもの」が多すぎるんですね。でも捨てると、ゴミを増やすだけなので、それは避けたい。
というわけで、先週末に、カーブーツセール(イギリス版 蚤の市)に出店して、そういうコマゴマしたモノを売ってきました。
カーブーツセールは、春から秋にかけて、おもに土日に行われます。私の住んでいる町でも、以前はカーブーツセールをやっていたのですが、コロナ禍が始まってからは中止に。
今回行ったのは、我が家から車で30分ぐらいの街「Dorking」(ドーキング)で行われているカーブーツセールです。私の住んでいる町は、小さな町なのですが、ドーキングはその5倍ぐらいの大きさで、街中にはセンスのよいお店も建ち並んでいます。カーブーツセールにもたくさん人が来るかと、ちょっと期待感が高まります。
カーブーツセールは結構しょぼくて、我が町のカーブーツセールの方が規模が大きいぐらいでした。この写真はお借りしました
義父は、釣り、狩猟、ジャズとオペラが好きで、義母は、パズルと、友人をもてなすのが好きでした。並べたモノを見ていると、ジャズやオペラのCDとか、昔風のもてなし皿とか、この2人の一生がここに凝縮されているようで、ちょっとホロリ。。。ジャズのCDは、そこそこ売れるかな、と思っていたのですが、さっぱりでした。義父のコレクションは、やや時代遅れなのでしょう。
人気が一番なかったのは、「映画のVHSビデオ」。イギリスではDVDも安く買えるので、いまどき、ビデオデッキを持っている人は、いないのでしょう。おまけに、義父・義母のビデオ・コレクションは、かなり時代遅れ。
こういう飾り皿も、まったくダメでした。
その中で、唯一、人気があったのは、LPレコードでした。
ここ数年、イギリスではLPレコードブームが再燃。来る人来る人がみな、LPレコードに足を止め、一人で何枚も買う人も。最後には、60歳ぐらいの男性が、残っていた20枚ぐらいのLPレコードを5ポンドでまとめ買いして終了。
そして、印象的な人も、何人かいました。
60歳ぐらいのおじさん。
「ポータブルのDVDプレーヤー」に目を付けて、値段を聞いてくるも、夫が「35ポンド」(約5,700円)と答えたら、「高いよ。5ポンドにしろ」と。そして、20分おきに、ポータブルのDVDプレーヤーを指さして、「これ、いくら」と聞いてきます。違った値段を間違えて言うのを待っているのか、値下げするのを待っているのか。
カーブーツセールでは、みな、値段の交渉をして、時間が経っても売れない物は、徐々に値下げしていきます。でも、このおじさんの「5ポンド攻撃」に夫は飽き飽きしたようで、夫も、かたくなに「35ポンド」から下げない。「5ポンドおじさん」と夫の攻防は、ちょっと面白い光景でした。
70歳ぐらいの女性。
孫が大学に入学して学生アパートに入るそうで、その孫用に、チーズおろし器とか、まな板とか、小型手動ジューサーとか、コマゴマしたキッチン用品をいくつも買っていきました。
私たちが出している商品が、あまりにも一貫性がないので、この女性が「引っ越しに備えて、(不用品を減らすために)カーブーツセールをしているのか」と。「義母が亡くなったんです」と言ったら、同情してくれ、5ポンド余計に置いて行きました。
一回しか会うことのない人たち。この人たちにも、いろいろな人生があるんだな~と考えると、感慨深いです。
私たちが出している商品が、あまりにも一貫性がないので、この女性が「引っ越しに備えて、(不用品を減らすために)カーブーツセールをしているのか」と。「義母が亡くなったんです」と言ったら、同情してくれ、5ポンド余計に置いて行きました。
一回しか会うことのない人たち。この人たちにも、いろいろな人生があるんだな~と考えると、感慨深いです。
そして、義父と義母の一生を凝縮したような品々。買ってもらった品々は、どこかで誰かに細々と使ってもらえたら、亡くなった義父と義母もどこかで息づいているように思えて、嬉しいですね
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