義母が亡くなってから、ほぼ1か月半が経ちました。義妹も夫も、「義母が亡くなったことを、なかなか受け入れられない」と、これまでは、食料品の整理・処分など、「すぐに必要なこと」だけをしてきました。

最近は、時間が経って、気持ちがだんだん落ち着いてきたとのことで、少しずつ遺品の整理を始めています。
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義母は、「モノを捨てられない」性格で、長い期間モノを取っておく人でした。生前に集めてきたオーナメントや、撮りだめてきた写真、義父の両親の形見の品を含め、義母宅は、過去70年間ほどのモノで溢れています。

今の「環境に優しい」時代に、単に廃棄処分にするのは、ゴミを増やすだけなので、それはできるだけ避けたい。ということで、義母の遺品は主に、「これからも手元に置いておくモノ」、「寄付するもの」、「売るもの」に分けています。

義母からみれば、私はただの嫁です。なので、何をどのように処分するかは、義母の子供である「夫」と「義妹」の判断にゆだねているのですが、夫と義妹の考え方に、少し違和感を感じることがあります。
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たとえば、義母はアクセサリーが好きで、普段に家に居るときでも、華奢なネックレスを3つ重ね付けしたりしていて、つねづね、おしゃれだな~と感じていました。

亡くなった後で、義母が保存していたアクセサリーを見てみたら、純金などの高価なアクセサリー以外にも、義父からプレゼントされたらしい「ネックレスとピアスのセット」(贈られたままの箱入り)とか、フクロウのネックレス(義母はフクロウ好き)とか、たくさんの華奢なピアスとか、決して高価じゃないけど、義母の想いが詰まっている(と思われる)、長年のアクセサリーがたくさんあります。

それ以外にも、義母の先代や先々代から受け継いだと思われる、かなり古いアクセサリーもあります。古ぼけた婚約指輪10個ぐらい(一体、何人分?)とか、かなり年代物のネックレスとか。決して高価なモノではありませんが。

こういった、値段は高くないけど、義母の生涯を通じて手元に置いてあったアクセサリーが200品(!)ぐらいあります。
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こういった、年代モノのアクセサリーを、一つ一つ手に取って眺めていると、当時の想いが伝わってきます。特に、古い婚約指輪には、その指輪を当時はめていた人の魂が宿っているように感じます。

でも、夫と義妹は、純金などの高価なアクセサリーは宝石店などに売って、安いアクセサリーは、手間をかけずに、まとめて手放すとのこと。

それを聞いて、ちょっとショックを受けてしまいました。

確かに、「高価なモノ」は、金銭的に「価値があるモノ」でしょう。でも、「高価じゃないけど、価値があるもの」もあります。

こういう、「過去の持ち主の想い」が詰まったアクセサリーを、すんなり手放してしまっていいのか。手放して、あちこちに散り散りになってしまったら、過去の持ち主の想いは、どうなるのか。そもそも、大切にしてもらえるのか。そう考えると、少し気持ちが苦しくなります。

義母は「モノをため込みやすい」性格でしたが、それでも、私と同じように感じて、先代や先々代から受け継いだ「高価じゃない」たくさんのアクセサリーを、手放さずに、ずっと手元においていたんじゃないか。
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先に書いたように、何をどのように処分するかは、義母の子供である「夫」と「義妹」の判断にゆだねています。夫と義妹の悲しみは、私よりもずっと深いので、二人の気持ちを尊重したい。差し出がましいことはしたくない。

でも、「悲しみが深い」ことは、「感傷」にはつながらないんですね。特に義妹は、悪い人ではないのですが、「超合理的」で「人情」が薄めです。
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遺品の整理は、まだ始めたばかりなので、たとえば、「アクセサリーを売る・手放す」と言っても、実際に手放すのは数か月後でしょう。まだ時間があります。

何が差し出がましくて、何が差し出がましくないのか。そして、私は感傷的過ぎるのか。しばらくは、私の悩みが続きそうです。

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