ここしばらくイギリスでは、電車のストが大きな話題になっていますが、イギリスのストは、電車だけじゃありません。賃上げを求めて、今年は驚くほど沢山のストが、実施中だったり予定中だったりします。
電車のストは、最初は冷ややかな目で見られていましたが、電車が賃上げを求めてストをするなら「自分たちも!」と、電車のストに触発されて、さまざまなストが始まりました。
どのストも、インフレ率があまりにも高いので、それに見合うように賃上げを求めるものばかりです。でも、ここまであちこちでストが始まると、「さすが、超個人主義のイギリス」と感嘆せざるを得ません。
ちなみに、イギリスのインフレ率ですが、イギリスの国家統計局(ONS)によると、今年8月にはインフレ率が前年同期比で10.1%上昇したとのこと。イングランド銀行が打ち出しているインフレ目標は2%です。
インフレ率10.1%って、けっこうすごいですよね。毎月、だんだん上昇し続けているので、まさかとは思いますが、ハイパーインフレにでもなって、ポンド紙幣が紙切れ同然になる日がくるんじゃないかと、心配です(心配しすぎだと思いますが。。。)。
以下が、イギリスで今行われている・予定されているストです。
インフレ率10.1%って、けっこうすごいですよね。毎月、だんだん上昇し続けているので、まさかとは思いますが、ハイパーインフレにでもなって、ポンド紙幣が紙切れ同然になる日がくるんじゃないかと、心配です(心配しすぎだと思いますが。。。)。
以下が、イギリスで今行われている・予定されているストです。
①電車のスト
電車のストは毎年のように行われていて、珍しくないのですが、今年も「賃上げ」や「就業環境の改善」を求めて、6月から断続的に延々とストが行われています。うわさでは、25%(!)の賃上げを求めているとも言われていて、労使間で妥協点を見つけるのはなかなか難しそうです。
電車のストで、交通が大きく麻痺すると言われていたのですが、コロナ禍の影響で在宅勤務が普及しているので、それほど深刻な影響を与えられないのが、スト側にとっては悲しいところかも知れません。通勤客の足を妨げることは無理なので、今は、大きなイベントなどにぶつけて、ストが行われています。
②港湾スト
サフォーク州のフェリクストウ港で、港湾作業員が8日間のスト中です。フェリクストウ港は、コンテナ取扱量がイギリス最大であり、イギリスのコンテナ取引の48%を扱っているため、ストの影響は大きく、スト期間中は他の港湾に荷揚げがある程度振り替えられるそうです。7%の賃上げ回答を、「低すぎる」を蹴ったらしい。
スコットランドの各地でゴミ回収のストが行われており、エジンバラでは8月30日まで12日間のスト中です。奇しくも、エディンバラ・フェスティバル・フリンジ(音楽祭)が8月29日まで開催されていて、この音楽祭で訪れた客が残したゴミが、街に溢れているらしいです。
④法廷弁護士のスト
賃上げを求めて、法廷弁護士も9月5日に無期限ストに突入。前回スト6月27日~8月5日のときには、6,235件の訴訟が中断を余儀なくされたそうです。15%の賃上げ回答を蹴り、25%(!)の賃上げを要求しているらしい。
⑤郵便局のスト
8月26日、27日にストをするとのこと。実は、土曜日に郵便局に行こうと思っていたので、私的には、このストは手痛いです。
⑥アリーヴァUKバスのスト
イギリス全国のルートを網羅するバス会社。9月5日と9月6日にストを予定。車社会のイギリスで、車を運転しなくなった高齢者にとっては、バスのストは足がなくなることを意味するので、手痛いでしょう。
⑦ブリティッシュテレコム(BT)のスト
BTは日本のNTTのような位置付けです。8月30日~8月31日までスト。
⑧教員組合
10月17日にストを予定。必要に応じて、11月5日と11日20日にもストの可能性があるとのこと。12%の賃上げを要求。
⑨病院
医師やナースも、さまざまなストに触発されたのか、ストを考えているらしいです。
分っているだけのストでも、これだけあります。そして、どれも、インフレに見合うだけの賃上げを要求しています。
私は金融は素人なので、詳しくないのですが、インフレ率にあわせて賃上げしてしまったら、インフレが落ち着いて物価が元に戻ったときに、給与はどうなるんでしょうね。
たとえば、今の高インフレ率には、光熱費(電気・ガス料金)が大きく貢献しているのですが(「ガス・電気料金の高騰」)、いつかは、このバカ高い光熱費も元のレベルの料金に戻るでしょう。
多分、物価が落ち着いても、「給与を下げる」というのは、受け入れてもらえないでしょう。そして、給与を下げられないため、物価もある程度そのまま高止まり。。。という風になるような気がします。どうなんでしょうね。
ちなみに、夫は公務員(IT関係)なので、賃上げは公務員用の3%でした。大人しい性格で、数年後の退職を夢見てコツコツ働いているので、3%に大きな不満はないそうです。私はフリーランスで、ストをする相手がいないので、ちょっと寂しいかも。
ランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックしていただけると、とても励みになります。
↓
にほんブログ村
ロンドンランキング
たとえば、今の高インフレ率には、光熱費(電気・ガス料金)が大きく貢献しているのですが(「ガス・電気料金の高騰」)、いつかは、このバカ高い光熱費も元のレベルの料金に戻るでしょう。
多分、物価が落ち着いても、「給与を下げる」というのは、受け入れてもらえないでしょう。そして、給与を下げられないため、物価もある程度そのまま高止まり。。。という風になるような気がします。どうなんでしょうね。
ちなみに、夫は公務員(IT関係)なので、賃上げは公務員用の3%でした。大人しい性格で、数年後の退職を夢見てコツコツ働いているので、3%に大きな不満はないそうです。私はフリーランスで、ストをする相手がいないので、ちょっと寂しいかも。
ランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックしていただけると、とても励みになります。
↓
にほんブログ村
ロンドンランキング
コメント