私が住んでいるイングランド南部は、札幌と同じぐらいの緯度なので、春先はまだ寒く、5月ごろからようやく、ルピンやデルフィニウムなどが少しづつ咲き始め、6月に入るとバラが咲き始めます。

冬の間は冬枯れしていた庭園も、春になり、5月、6月と季節が進むにつれて、毎月のように様相が様変わりします。ガーデニング好きの私たち夫婦としては、季節の花を見逃すまいと、この時期、週末は庭園めぐりで大忙しです。

ということで、昨日の土曜日に、ナショナルトラストの庭園「Nymans」(ナイマンズ)へ行ってきました。ナショナルトラストは、歴史的建築物の保護を目的とする、ボランティア団体です。
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ナイマンズには、ボーダーガーデンやロックガーデン、広大な森林地帯、邸宅などがあるのですが、昨日は、お目当てのローズガーデンに真っ先に向かいました。

ローズガーデンの入り口です。中央に噴水があります。あちこちにアーチが配されていて、ツルバラがアーチにからみついています。とてもロマンティックな雰囲気です。
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アーチの側に、小道がめぐらされています。
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繊細ながらも、幾重にもなった花びらが豪華です。
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こういうクラシカルな形の、赤いバラも素敵です。
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ヘッドガーデナーの趣味なのか、淡いピンクや黄色など、パステル色のバラが多かったです。
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優しい可憐な色が美しいです。
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アーチが見事です。ラベンダーやゼラニウムが一緒に植えられていて、バラとは異なる色や質感を添えていました。
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この手のオレンジ色のバラも素敵ですね。とても香りがよかったです。
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黄色のバラも素敵でした。黄色のバラはなんとなく、男性的なイメージがあります。このようなロゼット型のバラが多かったです。
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あちこちにベンチが配されていて、歩き疲れた人や、バラをゆっくり眺めたい人が、ベンチに腰掛けていました。
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ここ一週間ほど、イングランド南部では雨風の強い日が多く、傷んでいるバラも多かったです。そんな中で、たくましく咲いている花を見ていると、林芙美子の詩「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かれど、風も吹くなり 雲も光るなり」が思い出されました。

雨にも負けず風にも負けず、短い命ながら、与えられた場所で美しく咲くバラの花たち。ちょっと見習いたい気持ちになりました


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