昨日の記事の続きです（「イングランド、美しい田舎のティールームでブランチ」）。

土曜日に、小さな村「アビンジャー」でブランチを食べてから、「サリー州で一番美しい村」と言われている村「シェア」（Shere）へ行ってきました。

「シェア」は、イングランド南東部に位置し、イギリスの田舎町の美しさがギッシリ詰まった村です。キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットが主演した、映画「ホリデー」（2006年）のロケ地にも使われています。

村の真ん中を川が流れ、2軒のパブ、1軒のティールーム、アートギャラリー、教会などが村の中心部にあります。中心部の外側には、家並みが広がり、その外側には、森や広い草原が続いています。

村の入り口に「セント・ジェームズ」教会が建っています。教会の建物はノルマン様式（11～14世紀）と古く、1190年から礼拝の場として使用されているそうです。

村の中心街に「SHERE」と書かれた標識が立っています。後ろに見えるのは、この村に一軒しかない、とても人気のあるティールームです。

このティールームは有名で、いつ来ても人で一杯です。アフタヌーンティーもやっていて、10年ほど前に試したのですが、ホテルスタイルのアフタヌーンティーとはまた一味違い、イギリス田舎風の素朴な味で、とても美味しかったです。

村の「中心街」は、パブやカフェが数軒、並んでいるだけで、5分で歩けるほど小さいです。右手に馬の看板が見えますが、これはパブの看板でしょう。

これは、酒屋です。右下にあるワインラックなんかは、雰囲気があって、インテリアとしても良さそうです。中央上に、青と黄色のウクライナ色が見えます。応援しようと、ウクライナの国旗を掲げている家も何軒かありました。

このブルーの可愛い建物は、なんと、公衆トイレです。外見が可愛いから、みな、綺麗に使っているようで、中もわりと清潔でした。イギリスの田舎風に、ハンギングバスケットがかかっているのが可愛いです。

この「中心街」を抜けると、村の家々が建ち並んでいるエリアに出ます。家々は、一軒ずつ、それぞれ外観がまったく違っていて、見ていると楽しいです。

庭の造作が、イギリスの田舎風です。イギリス南部は、札幌と同じぐらいの緯度で、寒冷地なので、今の時期はまだ植物が育っておらず、6月ごろになると花がどんどん咲き始めます。

植木鉢で作られたオブジェです。前庭に飾られていました。特に週末は観光客が多いので、住民は観光客を騒々しいと感じていると思うのですが、観光客への優しさに、少しホッコリ。

こういう外壁の色も素敵です。ツル性の植物の緑がよく映えます。

こういう家も、イギリスの田舎風で素敵です。ブルーのドアや、ハンギングバスケットがよいアクセントになっています。石造りなので、夏はひんやりしていて、快適に過ごせそうです（イギリスの普通の家は、クーラーがありません）。

売り出し中の家もあったので、帰宅後、値段を調べてみたら。。。びっくり。ベッドルームが3つの家で、約100万ポンド（約1億6,000万円）でした。観光地なので、人気があるのか、他の地域の「同じサイズの家」のほぼ2～2.5倍の値段です。この村は、古い家ばかりなので、修理が大変そうですが、余裕のある方は投資に良いかも知れません（イギリスでは、年月がたつほど、家の価格が上がります）。

アロットメント（地域の役所が、家庭菜園用に貸し出している土地）もあります。幅50メートル、奥行き30メートルぐらいで、かなり広かったです。ガーデニングや家庭菜園は、メンタルヘルスにも良いとのことで、イギリスでは推奨されています。

村の住宅エリアを出て、こういうゲートを越えると、草原や森が広がるエリアに出ます。歩いて1時間ほどの距離をゆっくり散歩しました。

イングリッシュ・ブルーベルが一面に咲いていたり

馬もいました

最後に、村の唯一のアイスクリーム店で、アイスクリームを買って食べました。唯一のアイスクリーム店なので、かなり人が（と言っても10人ぐらい）並んでいました。コロナ禍のため、1家族だけ、店内に入れます。

上がピスタチオ味、下がバナナスプリット味です。バナナスプリット味は、淡いバナナ味にチョコチップが混じっていて、甘すぎず、大人の味わいでした。

ほかには、レモンパイ味、ソルテッドキャラメル味、ハニカム味など、15種類ほどがありました。土曜日は日差しが強く、長いウォーキングをした後だったので、待ちきれず、食べかけです（汗）。

コロナ禍になってからは、休日は、ナショナルトラストの庭園に行くか、ガーデニングをするのが定番なのですが、今回、久しぶりに綺麗な村を訪れてみて、とてもよい気分転換になりました。たまに、いつもとちょっと違うことをすると、楽しいな～と実感。

長い散策にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

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