ロシアによるウクライナへの侵攻が続いています。首都キエフから中継を続けるBBC特派員によると、キエフ周囲にはロシア軍が詰めているため、市民がキエフから脱出することは、「もう不可能」だろうとのこと。

キエフで、戦闘に備えるウクライナ兵

キエフ
ウクライナ政府がキエフ市民に対し、「自動小銃」を配布するとともに、「火炎瓶」で応戦するように呼び掛けているとのこと。それに対して、自分の家族や国を守るために、多くの一般市民が列を成して参加しているとのこと。
市民に小銃
もともと、ウクライナはソビエト連邦の傘下にあったため、ロシア国民とウクライナ国民は縁戚関係にある人が多いとのこと。そのような関係にある国同士で、戦わざるを得ないことを、実際に国民はどのように感じているのか。
キエフ市民
侵攻するロシア兵も、そのような国にミサイルを放ち、戦車を進めることを、どのように感じているのか。同胞を攻めるという現実に対して、彼らの中に葛藤はないのか。あるはずでしょう。
ロシア戦車
アメリカに次いで世界二位と言われているロシアの軍事力を前にし、愛国心で戦おうとするウクライナ国民。他国に住んでいても、母国の窮地を助けようと、帰国して参戦するという人が多いとのこと。
マドリッド
NATO加盟国でないウクライナに対して、NATOができることには限界があるでしょう。欧米の各国も、第三次世界大戦につながるような、「戦線の拡大」には慎重にならざるを得ないでしょう。

そして、強い意志を持ったプーチンは、何がなんでも当初の目的を達成しようとするでしょう。NATO・西側の拡大は許さない。ソビエト連邦時代の領土を復帰させるという。そして、その後、ウクライナはどうなるのか。ロシア政府のもと、内戦に突入して、より多くの血を流すことになるのか。プーチンのパラノイア的な「エゴ」のために。

戦争とは、人と人が殺し合うことです。負けても勝っても、どちらの側にも、憎しみしか残りません。これは、悲劇でしかありません。

ドバイ選手権に参加したロシアのテニス選手も、テレビカメラに「No War Please」(戦争を止めて)と書いています。一人一人が、このように願うしかないのでしょう。「自分に何ができるのか」を考えながら。
no war please

*写真はすべてお借りしました。

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