(今日は、「まったりする冬のデザート」について書く予定だったのですが。。。)
7月からずっと、1日あたりの新型コロナ感染者数が4万~5万人と、高め安定だったイギリス。欧州の他国に比べて、「感染者数の激増」が見られず、「ワクチンの効果」かと言われていました。

しかし、1日あたり4万~5万で安定していた感染者数が、昨日12月15日にいきなり急増し、過去最多の7万8610人を記録しました。これは、かなり突出した人数です。
7月からずっと、1日あたりの新型コロナ感染者数が4万~5万人と、高め安定だったイギリス。欧州の他国に比べて、「感染者数の激増」が見られず、「ワクチンの効果」かと言われていました。

しかし、1日あたり4万~5万で安定していた感染者数が、昨日12月15日にいきなり急増し、過去最多の7万8610人を記録しました。これは、かなり突出した人数です。

ちなみに、これまでの最多数は、2021年1月8日の6万8053人でした。
2010年1月当時は、イギリス発祥のアルファ株が流行し、1月上旬から下旬まで、1日あたりの新規入院患者数は3,000人~4,000人、1日あたりの死者数は1,000人前後と、イギリスにとっては困難を極めた時期でした。毎日、テレビニュースでこの数字を見るたびに、こんなに沢山の人が毎日亡くなるなんてと、暗い気持ちになったものです。
これまで、イギリスでは、2020年12月から翌年2月までアルファ株が、そして春以降はデルタ株がメインになっていました。そして今、ここにきて、オミクロン株の発生で、「デルタ株」と「オミクロン株」の両方が「メインの株」になっています。
このダブルの効果が感染者増に表れています。「デルタ株」の感染者数は高め安定を続けており、それに「オミクロン株」の感染者数が加算されている訳です。今現在は、感染者数の4分の1がオミクロン株と推定されています。
新規入院患者数と死者数は、まだ激増していませんが、通常、感染者数が増加してから2週間後にこれらの数字が増加するため、予断は許されない状況です。
1日あたりの新規入院患者数(出典:UK GOV)

以下は、新型コロナでの「1日あたりの新規入院患者数」について、最善のシナリオ(黄色)と最悪のシナリオ(茶色)をシミュレーションしたものです。過去の最多数は昨冬の3,768人。最悪のシナリオの場合は、過去の最多数を大きく上回る見込みです。

オミクロン株は、他の株に比べると「症状が比較的軽いのではないか」と想定されていますが、感染者数の絶対数が増えると、結果的に入院患者数もある程度増加し、医療現場がひっ迫するため、症状が緩いからと言って油断はできないと言われています。
ちなみに、コロナ禍で病院がひっ迫しているため、イギリスでは、がん患者など、「コロナ以外の病気」を持つ約600万人が、治療待ちの状態になっています。イギリスの全人口が約6,600万人であることを考えると、人口の約10%が治療待ちであるという、大変な状況です。
昨日に政府が行った記者会見では、以下のように説明されています。
このダブルの効果が感染者増に表れています。「デルタ株」の感染者数は高め安定を続けており、それに「オミクロン株」の感染者数が加算されている訳です。今現在は、感染者数の4分の1がオミクロン株と推定されています。
新規入院患者数と死者数は、まだ激増していませんが、通常、感染者数が増加してから2週間後にこれらの数字が増加するため、予断は許されない状況です。
1日あたりの新規入院患者数(出典:UK GOV)

以下は、新型コロナでの「1日あたりの新規入院患者数」について、最善のシナリオ(黄色)と最悪のシナリオ(茶色)をシミュレーションしたものです。過去の最多数は昨冬の3,768人。最悪のシナリオの場合は、過去の最多数を大きく上回る見込みです。

オミクロン株は、他の株に比べると「症状が比較的軽いのではないか」と想定されていますが、感染者数の絶対数が増えると、結果的に入院患者数もある程度増加し、医療現場がひっ迫するため、症状が緩いからと言って油断はできないと言われています。
ちなみに、コロナ禍で病院がひっ迫しているため、イギリスでは、がん患者など、「コロナ以外の病気」を持つ約600万人が、治療待ちの状態になっています。イギリスの全人口が約6,600万人であることを考えると、人口の約10%が治療待ちであるという、大変な状況です。
昨日に政府が行った記者会見では、以下のように説明されています。
主任医務官クリス・ウィッティー教授
「Go Out Less」人との交流は、優先順位を付けるとともに、控えてください。
ボリス・ジョンソン首相
「Go Out Carefully」人との交流を制限したり、レストランやパブを閉鎖するなど、クリスマスイベントを制限することは無い。ただし、人との交流は慎重に行ってください。
科学者と政治家では、観点が異なるので、メッセージもやや異なりますが、「最大の免疫力を付けるよう、ブースターを接種する」「人との交流は慎重に。各自が事前に簡易テストを行う」というのが共通する点でしょう。
また、首相としては、経済の低迷は避けたいため、レストラン・ホテル業界など、クリスマスシーズンに売り上げのピークを迎えるサービス産業に悪影響を与えたくないのでしょう。
また、首相としては、経済の低迷は避けたいため、レストラン・ホテル業界など、クリスマスシーズンに売り上げのピークを迎えるサービス産業に悪影響を与えたくないのでしょう。
感染者数の激増を踏まえ、エリザベス女王も、来週予定されていた「クリスマス前の家族ランチ」をキャンセルしたとのこと。エリザベス女王は常に、国民の手本となるような行動を心掛けている方です。「慎重に行動してください」というメッセージなのでしょう。
各自が自分で出来ることをし、細心の注意を払いながら、過剰に反応(メンタルヘルスに影響)せずに過ごすことが大切かと感じています。
*本記事を書いたのは、12月16日午前中ですが、12月16日夕方には8万8376人の新規感染者が報告され、最多数の記録が7万8610人から8万8376人へと大きく塗り替えられました。*
コメント
コメント一覧 (2)
毎日、ニュースをチェックしています。
国のトップに立つ方々は、本当に大変ですね…当たり前なのでしょうが…
“Go out Less” “Go out Carefully”
どちらも、良く分かりますよね…💧
トランプ氏がそっぽを向いていた、米国の国立感染症研究所のファウチ博士がTVで発言する内容が、日本人にとっては、ごく当たり前のことでしたが、なかなか理解されずに、お気の毒だなぁ…と思っていました。政権交代してホッとしていることでしょう(^_^)ゞ
ところで、私の友人の職場では、マスクは“不織布”のみ、とされているそうです。飛沫拡散防止力、高いんですよ。
イギリスでの感染者数が増えているニュースを見ました。不安になりますよね。
◯◯を飲めば、感染しない、そんな薬が
出ないかな…と、期待しています。
アメリ
が
しました