一週間前には、ヨーロッパでは、新型コロナの感染が拡大し、オランダ、ベルギー、オーストリアなど、規制強化に踏み切る国が相次いでいました。その中で、イギリスは、他のヨーロッパ諸国とは異なり、感染者の激増が見られず、この冬は大丈夫かという期待感もありました。
一週間前の11月21日時点での感染者数です。他のヨーロッパ諸国で感染者数がおおむね激増している中で、イギリスの感染者数は、少なくないものの安定しています。

昨年12月にイギリスでは、イギリス発祥の「アルファ株」のために感染者数が激増し、ロックダウンにつながった経緯があります。昨年は、首相が「クリスマスは家族で集まって過ごせるようにする」と言っていたのですが、直前で却下になり、憤慨した人が多く出ました。
一週間前の11月21日時点での感染者数です。他のヨーロッパ諸国で感染者数がおおむね激増している中で、イギリスの感染者数は、少なくないものの安定しています。

昨年12月にイギリスでは、イギリス発祥の「アルファ株」のために感染者数が激増し、ロックダウンにつながった経緯があります。昨年は、首相が「クリスマスは家族で集まって過ごせるようにする」と言っていたのですが、直前で却下になり、憤慨した人が多く出ました。
「今年は大丈夫かも」と思っていたところで、ここにきて、「オミクロン」のニュース。
南アフリカで発見され、あれよあれよという間に広がり、イギリスでも2件発見されています。イギリスの2件はエセックスとバーミンガムで、この二人は南アフリカに渡航しており、繋がりがあるとのことです。
イギリス以外は、ボツワナ4件、香港2件、ドイツ2件、オーストリア1件、ベルギー1件、イタリア1件、イスラエル1件。
南アフリカで発見され、あれよあれよという間に広がり、イギリスでも2件発見されています。イギリスの2件はエセックスとバーミンガムで、この二人は南アフリカに渡航しており、繋がりがあるとのことです。
イギリス以外は、ボツワナ4件、香港2件、ドイツ2件、オーストリア1件、ベルギー1件、イタリア1件、イスラエル1件。
ニュースによると、南アフリカからオランダ アムステルダムに到着した飛行機の乗客約600名のうち、61名が新型コロナに感染していたとのこと。そのうち、少なくとも数名がオミクロンに感染している模様。
今年春に、インドでデルタ株が広がり始めたときに、インドから、イギリスを含む国外に逃れる人が多く出ましたが、それを思い出させます。
ここで心配なのは、「感染力がどの程度強いのか」「感染すると、重症化するのか」「ワクチンは効くのか」。
「感染力がどの程度強いのか」。これは、南アフリカで既に強い感染力が実証済みです。
「感染すると、重症化するのか」「ワクチンは効くのか」。これについては、ワクチン接種済みの人の血液を使用するなどして、ラボで調査中とのこと。結果が分かるまで少なくとも10日間ほどかかるそうです。
オミクロンでは、スパイクたんぱく質に32か所の変異が起きているとのこと。ウイルスは、このスパイクたんぱく質を使って人体に侵入します。
ただし、変異の数は「32か所」と多いものの、「変異の数」よりも「ウイルスの質」が感染力や重症化に大きく影響するそうです(たとえば、2箇所の変異しかないインフルエンザウイルスでも、驚異的な破壊力を発揮する場合がある)。

オミクロンでは、スパイクたんぱく質に32か所の変異が起きているとのこと。ウイルスは、このスパイクたんぱく質を使って人体に侵入します。
ただし、変異の数は「32か所」と多いものの、「変異の数」よりも「ウイルスの質」が感染力や重症化に大きく影響するそうです(たとえば、2箇所の変異しかないインフルエンザウイルスでも、驚異的な破壊力を発揮する場合がある)。

そして、イギリスでは、今日以降順次、次の対策が行われます。
・レッドリストの国(南アフリカなど)からの入国者は、入国後10日間、ホテル隔離の対象となる
・海外からの入国者はすべて、入国後2日後にPCRテストを行い、陰性反応が出るまで自主隔離する
・オミクロン株の感染者と接触した人は、10日間、自主隔離をする
・店舗と公共交通機関でマスクを義務化(火曜日から。イングランド以外では従来から実施済み)
また、「ブースターの対象者を広げる」(現在は40歳以上)なども検討中だとのことです。
これまでの欧州の状況を見ていると、「ワクチン接種率をどの程度高められるのか」「ワクチンがどの程度効くのか」「人々がどの程度、自己制御できるのか」(マスクを着用する、屋内での集まりを自粛するなど)が鍵になるのでしょう。先に挙げたオランダ、ベルギー、オーストリアはともに、ワクチン接種率が高くありません。
ほとんどの人は、「自分は大丈夫」と思うのでしょう。でも、自分は感染しても無症状だけど、知らないうちに他人に移してしまうかも知れない。そして、感染件数が増えると、それだけ変異のリスクも増えます。
「個人の権利」は大切だけれど、「人の命」はもっと大切です。この冬、気を付けて過ごしたいものです。
「個人の権利」は大切だけれど、「人の命」はもっと大切です。この冬、気を付けて過ごしたいものです。
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