イギリスでは、毎日庭に沢山の野鳥が訪れます。夏の間は、庭や林などに虫やベリー類が豊富なので、野鳥が食料に困ることはないのですが、秋冬は食料が少なくなります。なので、毎年、秋が深くなると、バードフィーダーを立てています。

天気予報では、今日 日曜日から寒さがしばらく厳しくなるとのこと。野鳥の食料がぐっと少なくなるので、バードフィーダーを出すことにしました。昨年から残っている餌は古くなっているので、処分(生ごみ処理機で処理)することに。ガーデンセンターに行って、餌を買ってきました。

色々な種をミックスしたものや、ピーナッツや、ファットボールなどが売られています。ワームミールといって、虫を乾燥させたものも売られています。
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ファットボールは、ひまわりの種やピーナッツを砕いたものに、雑穀やラードを混ぜて固めたものです。冬に乏しい脂質を取るのに優れています。写真はお借りしました。ちなみにこれは、ティットという鳥で、イギリスの庭の常連です。
ファットボール

虫用の家(左)や、鳥の巣箱(右)なども売られています。手作りする人も多いようです。
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ピーナッツとファットボールを買うことにしました。ピーナッツは袋入りもあるのですが、このエコの時代なので、必要なぶんだけ量り売りで買ってきました。
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こんな感じで、必要な分だけ、すくって買うことができます。
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今年の春以来、バードフィーダーをずっと使っていなかったので、バケツに洗剤を入れて、つけおき洗いをしました。細菌で鳥が病気にならないように、バードフィーダーは数週間に一回の頻度で洗ったほうが良いとのことです。

庭内で、リビングルームのすぐ外に置きました。野鳥が多くやってくるのは、何と言っても朝です。夜の間にお腹がすくので、朝7時ごろに明るくなると早々に、ティットやスズメがやってきます。
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野鳥の中には、バードフィーダーに止まるのが苦手な野鳥もいます。そのような野鳥は、もっぱら、地面に落ちたおこぼれを食べに来ます。ブラックバード(この写真の鳥)やハトは、もっぱら地面派です。写真はお借りしました。
ブラックバード

リスも餌を食べに来ます。この写真のように、アクロバットのようにして食べます。バードフィーダーは野鳥用なので、リスは「盗人」扱いなのですが、すばしっこく、リスを避けるのは至難の業です。
アクロバット

先日のBBCニュースで、リスがバードフィーダーにはまってしまい、RSPCA(英国動物虐待防止協会)が救出したと言っていました。
スタック
映像はこちらです。ここまでと観念したのか、救出中は、おとなしくジッとしているのが、可哀想やら可笑しいやらの映像です。何はともあれ、助かって良かったです。


あと、バードフィーダーを見ていて面白いのは、野鳥の中でもヒエラルキーがあることです。体の大きい野鳥が食べている間は、小さい野鳥はずっと待っています。あと、縄張り意識の強い野鳥(ロビンなど)もいて、小さい野鳥が来ると威嚇するなど、野鳥の世界もなかなか大変そうです。

バードフィーダーを出しても、鳥がなかなか見つけなかったり、用心したりするので、鳥が実際に食べに来るまで1週間ぐらいかかります。しばらく待たないといけませんが、日々の生活で、また新しい楽しみができて嬉しいです。