今朝、パソコンをチェックしたときに、一番最初に目に入ったニュースは、これでした。

まさに、このとおりです。

イギリスには、日本人の料理人がいる、正統派の和食屋も多いのですが、なんちゃっての「日本食もどきチェーン店」も多いです。

正統派の和食屋は、値段が高めなのですが、「日本食もどきチェーン店」は、手ごろな値段で気軽に和食が食べられるので、イギリス人に人気なようです。

また、イギリスは移民が多く、イスラム教徒もたくさんいます。彼らは豚肉を食べないので、イギリスでは、「トンカツ」ではなく「チキンカツ」が主流になっています。あと、ベジタリアンも多いので、豆腐やサツマイモなどを、カツにしている場合も多いです。

さて、「日本食もどきチェーン店」で特に人気があるのが、「Wagamama」と「Wasabi」です。

「Wagamama」は、日本食をベースにしたアジア料理のレストランで、カツカレー以外にも、色々なカレーがあります。

これは、「Prawn Raisukaree」(エビのライスカレー)で、ココナッツが入っています。「ライスカレー」と言っていますが、もうこれは、日本のカレーじゃないですね。ちなみに、1035キロカロリーだそうです。写真はお借りしました。



次の写真は、「カツカレー」です。上のカレーに比べると、日本のカレーっぽく見えますが、、カレーに野菜は入っておらず、生野菜が付いています。1031キロカロリーです。

「Wagamama」は、カレーのメニューは12種類ぐらいあるのですが、トンカツが乗ったカツカレーは無いようです。


「Wasabi」も、やはり、トンカツが乗ったカレーは無くて、カツカレーは、チキンが乗っています。その中で、面白いメニューを発見。焼きそばにチキンカツがのっていて、照り焼きソースがかかっています。イギリス人に人気のあるものを、とりあえず寄せ集めた感じです。
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こういった「日本食もどきチェーン店」を含め、外食産業だと、「カツカレー」といえば、「カツ」がちゃんと乗っているのですが、スーパーだと、かなり野放図状態です。カツが入っていないのに、堂々と「カツカレー」と謡っています。

この「カツカレーキット」は、2人分キットで、「カレーペースト」と「パン粉」だけが入っていて、2.5ポンド(約375円)。「カツカレーキット」と言いながら、カツ用の肉は別に買わないといけません。


これは、「カツヌードル」。カレー味のカップヌードルです。1.5ポンド(約225円)。カツは入っていませんが、堂々と「カツカレー」と謡っています。


これは、ベジタリアン用のカツカレーで、サツマイモをカツに仕立てています。ちゃんとカツが入っていますね。電子レンジかオーブンで温めて食べます。ライスとカレー、サツマイモで作ったカツが付いて、3.5ポンド(約525円)。赤いのは、ラディッシュで、緑のは枝豆です。


「カツカレー」が人気が出てきたので、それに便乗して、「日本のカレーの味」がするものは、すべて「カツ」という名前を付けちゃえ、という感じですね。

それでも、数年前に、ロンドン市内に「カレーハウスCoCo壱番屋」が開店。これぞ、本物の日本のカレーですね。嬉しくて、数年前ですが、食べに行きました。サービスが日本式(とても丁寧)なうえ、味も日本のココイチと全く同じで、感激しました。客層は、日本人と非日本人と、半々ぐらいでした。

ココイチのメニューです。
チキンカツチーズカレーだけで13.4ポンド(約2,010円)というのは、日本のココイチの値段を知っていると、ちょっと高いですよね。でも、ロンドンはランチがけっこう高く、ランチにチェーン店でパスタ一皿食べるだけで、軽く2,000円を超えるので、それを考えると、この値段も妥当かも知れません。


サイドディッシュにフライドポテトやチキンナゲットがあるのが、何ともイギリスっぽいです。イギリスの文化や嗜好に合わせて、なんちゃって和食が増殖していますがそれでも、スーパーの日本食材の棚が、どんどん充実していくのは、日本食ファンが増えているようで、嬉しいことです。