月曜日は、義弟が亡くなってちょうど一年目でした。

イギリスには、一周忌や月命日などの習慣は、特にありません。でも、ちょうど一年とのことで、月曜日の午前中、義妹は、一人でお墓参りに行ってきたそうです。夫と私も行きたかったのですが、一人で行きたいとのこと。

午後は、義妹が、身内や、ごく親しい友人を招いて、義妹宅の庭でお茶をしました。

「義弟を偲ぶ会」だけれど、義妹の悲しみがまだとても深いことを、皆知っているので、誰も義弟のことは、一言も口にしません。義妹が焼いた、リンゴのケーキと、ビクトリアン・スポンジ・ケーキを食べながら、笑えるような、楽しい世間話をしていました。パン作りの話とか、庭を訪れる動物の話とか、そういった話です。

墓参りで義弟に向き合った、午前中の悲しい時間を癒すためには、義妹には、この何気ない世間話の時間が必要だったのでしょう。

リンゴのケーキです。表面はサクサク、中はしっとりのケーキです。写真を撮れる雰囲気ではなかったので、この日の写真はありません。写真はお借りしました
aefa6b86.jpg

イギリス定番の、ビクトリアン・スポンジケーキです。写真はお借りしました
ae2cd172.jpg

一年前のその日のことは、今でもよく憶えています。夜10時のニュースが始まった、その時間きっかりに、義妹から電話をもらい、義妹宅に駆け付けました。一年前のその日は、とても長い夜になりました (過去記事「義弟と義父の死」)。

歳を取るごとに、身近だった人が亡くなるようになり、死をいっそう身近に感じるようになったと思います。そして、死はあちら側にあるのではなく、こちら側に、生の延長線上にあるように、感じるようになりました。

昔からよく考えるのが、夫よりも後に亡くなりたいということです。こればっかりは、人によって考え方が違いますよね。あっさりしている私と、くよくよしやすい夫。そんな夫に、伴侶を亡くした悲しみを味わせるのは、ちょっと可哀想な気がします。

済みません、今日も備忘録のようなブログです。。。