イギリスで生活し始めた当初、日本人だと言うと
「ミニマリストの国ですね」とよく言われたものです。

「禅」「日本庭園」「茶道」などと結び付いて
日本人は「すっきりシンプルに生活している」
というイメージがあるようです。

ドイツ人や北欧人なんかは、日本人と同じように
整理整頓好きで、すっきりシンプルに暮らしているように
思うんですが、どうなんでしょうね。

イギリス人は、古いものを大切にとっておいて
「なかなか捨てられない人」が多いような気がします。

夫も、物をなかなか捨てられない人で、
結婚した当初は、Tシャツ(400枚)、CD(1,200枚)、
レコード(150枚)、子供の頃に読んでいた絵本集など
コレクション(?)の多さに驚きました。
子供の頃から持っている、ボロボロのテディベアなんかもあります。
夫のテディベアです。。。ba611373.jpg

Tシャツは、もし毎日着替えたとしても、1年に1回も着れないし、
CDも、この先、一生、聴かないものもあるでしょう。

あと、亡くなった祖母からもらったグラスセットとか、
そういうものがゴロゴロあって、狭い収納棚を占めています。
価値があるとか、美しいのなら、飾り棚に飾るのですが
ただ古いだけなので、なかなか扱いに困ります。

そうそう、前に住んでいた家から引っ越ししたときのこと。
引っ越し前に、家の押し入れを片付けていたら
奥の方に高さ10センチぐらいの「ハムスターの巣」らしきものが。
夫いわく、穴の開いた靴下を捨てられず、
掃除か何かに使うかと、10年ぐらいかけて
押し入れの隅に溜め込んだそうです。

一時期、イギリスでも「こんまりさん」が評判になりましたが
こんまり流がイギリス人の生活に浸透するのは
なかなか難しいような気もします。

物をなるべく減らしたい私と、捨てられない夫。
収納ではどうにもならないので、もっぱら
「カーブーツセール」「チャリティに寄付」「eBay」が解決策かも。