イギリス時間の4月17日午後3時から
フィリップ殿下の葬儀が、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で行われました。

 


新型コロナウイルスの影響で
イギリスでは葬儀の参列者は、最大30人に限られています。

また、フィリップ殿下ご自身が、小規模で地味な葬儀を希望していたことから
近親者30人だけが参列する、小規模な葬儀になりました。

イギリスの葬儀は日本の葬儀と大きく違い、招待客だけが列席します。
一般人の葬儀の場合も、教会式の建物の中で、故人をしのぶスピーチを行い、
1時間前後で終了します。

フィリップ殿下は、生前に
棺を運ぶ車から、流す賛美歌に至るまで、
式次第をご自身で決めていたと言われています。
霊柩車用に簡素に改装された、ランドローバーです。
ランドローバーは、1951年から英国王室御用達となっており
フィリップ殿下お気に入りの車だったとのことです。eeb50a9e.jpg

ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂の正面です。
礼拝堂に入る前に、ここで、イギリス国内全体で1分間の黙祷が行われました。5d27d4e0.jpg

ウィンザー主席司祭が旧約聖書外典「シラ書」から朗読し
その後、ウィンザー主席司祭とカンタベリー大主教が交互に
故人をたたえるスピーチをしました。
それぞれのスピーチの合間に、聖歌隊が賛美歌を歌いました。
イングランドではコロナ禍のため、屋内ではマスク着用が必須です。9d8fb5e4.jpg

エリザベス女王は、棺に最も近い席に座られていました。9c8dc538.jpg

ガーター・プリンシパル・キングオブアームズ(Garter Principal King of Arms)が
フィリップ殿下が生涯に得た称号を、1つ1つ読み上げました。
最後に、「Husband to the Queen」(女王の夫)」と読み上げました。
フィリップ殿下が生涯に得た、数々の勲章です。313e86f9.jpg

昨日に王室から公開された写真です。2003年にスコットランドで撮影された写真で
エリザベス女王お気に入りの写真だとのことです。9e6ed5f7.jpg
フィリップ殿下は今年の2月半ばに、感染症と持病の心臓病のために、
1か月近く、病院に入院していましたが、
お亡くなりになる前の最後の3週間は、ウィンザー城に戻って過ごしていました。

再び病院に向かわせるという話もあったそうなのですが
エリザベス女王が却下したとのことです。
「リリベット」の愛称で呼んでいたエリザベス女王に看取られ、
自宅のベッドで静かに最期の時を過ごしたとのことです。

ご冥福をお祈りします。