記憶の中でコーヒーを振り返ったときに
一番最初の記憶は、小学校低学年の頃で、
サイフォンでコーヒーを淹れる父の姿です。

新しもの好きの父が、サイフォンを買ったのでしょう。
サイフォンをゴボゴボと熱湯がのぼっていき
コーヒーが静かに落ちてくるのを、魔法でも見るかのように眺めていました。
サイフォン式です。写真はお借りしました。


子供にカフェインは良くないからと、
少ししか飲ませてもらえませんでしたが
子供には苦すぎて、コーヒー牛乳のほうが美味しい、
と思ったことを覚えています。

ちょうどその頃、映画「追憶」(バーブラ・ストライサンド)のテーマ曲が
ネスカフェのコマーシャルに使われるようになり、
コーヒーのイメージは
映画「追憶」の「ほろ苦い」イメージに重なるようになりました。

一人暮らしを始めてからは、
手持無沙汰なときや、空いた時間に、コーヒーを飲むことが多くなり
1日10杯ほどコーヒーを飲むという、コーヒーホリックになりました。

学生時代は、ドリッパーでコーヒーを淹れるようになり
社会人になってからは、時短と称して
電動のコーヒーマシンで、コーヒーを淹れるようになりました。
家の中は常に、コーヒーの香りがしていました。

コーヒーがかたわらにある時間が長くなるにつれて
思い出にコーヒーが関わってくることも多くなります。

学生時代から長く付き合っていた元彼と
夜遅い時間にデニーズでコーヒーをはさんで、別れ話をしたこと。
(私が振られた側です)

同僚のR子さんが、仕事の合間に、スタバに行こうと目くばせし
コーヒーを飲みながら、「離婚することになった」と話してくれたこと。

長年の友人Mさんとは、日本に一時帰国するたびに会い、
食事した後で、スタバでいつも3時間ぐらい、とりとめのない話をしています。

コーヒーは、軟水で淹れるほうが、味が美味しくなるようです。
イギリスに移り住んでからは、水が硬水なので、
コーヒーがそれほど美味しく感じず、
家でも外でも、紅茶を飲むことが多くなりました。

それでも、1か月ほど前から、金~日曜日の朝に
夫がエスプレッソマシンでコーヒーを淹れてくれるようになりました。
(「コーヒーと癒しの時間」)

軟水だとコーヒーは美味しくない、と思っていたのですが
濃厚なエスプレッソにすると、コーヒーの味が凝縮されて、美味しく感じます。
気分によって、そのままエスプレッソで飲んだり、
コルタードにしたり、カプチーノにしたり。
コーヒーミルでカリカリゆっくり豆を挽いていると、
「追憶」のメロディーが蘇ってきたりします。

今朝はコルタードでした。b3bf78a9.jpg

考えてみると、「随分遠いところまで来た」ように感じます。
コーヒーとのお付き合いは、まだまだ続くのでしょう。
コーヒーいまつわる楽しい思い出が増えますように。