(本情報は、2021年4月8日時点での情報です)

昨夕から、イギリスのニュース番組では
アストラゼネカ製ワクチンと血栓の関連性の話題で持ち切りでした。

概要は、以下のとおりです。

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の調査で、以下のことが明らかになった。
・イギリスでは2000万回分のアストラゼネカ性ワクチンを接種し、
 79人に血栓が発症し、うち19人が死亡。
・血栓が発生した人の3分の2が女性。
・亡くなった人は年齢18~79歳で、そのうち3人が30歳未満。
・全てのケースが1回目のワクチン接種後に発生。
 2回目を受けている人が少ないため、結論はまだ導き出せていない。

この調査結果を受けて、イギリス政府のワクチン諮問委員会が、以下のコメントを出す。
・18~29歳の若年層については、可能であれば、
 アストラゼネカ製以外のワクチン接種を推奨。
・「深刻な安全上の懸念があるからというよりは、細心の注意を払うため」。

左がメリット(ICUに搬送される確率を低減する、という意味でのメリット)で、
右がデメリットです(ワクチンによる重い副作用が発生)。217b497d.jpg
この記事では、以下のように締めくくっています。
・新型ウイルス患者の7.8%が肺に血栓を、11.2%が深部静脈血栓症を起こす。
・新型コロナウイルスに感染した場合、75歳以上の8人に1人が、
 40歳代の1000人に1人が、亡くなるリスクがある。
・それに対して、このワクチンを接種して死亡するリスクは、
 100万人に1人と非常に小さい。
・リスクの全くない治療法やワクチンは存在しない。
 問題は、ワクチン接種によるメリットがリスクを上回っているかどうかである。

上記にあるように、アストラゼネカ製ワクチンと血栓については
明確に関連性があるとの決定には至っていませんが、
若年層では、血栓が発生する確率が通常よりも高くなり、
因果関係があるとの見方が強くなっています。

ちなみに、イギリスで18~29歳の人口は1010万人で、
そのうち160万人が既にワクチンを接種済みとのことです。
(医療従事者や、基礎疾患保有者)

政府は、18~29歳の人口向けに、
ファイザー製とモデナ製ワクチンを必要数、確保できており、
「7月末までに成人のワクチン接種を完了する」
という目標に変更はない、と述べています。

今現在、ファイザー製、モデナ製、アストラゼネカ製のワクチンが主流な中で
アストラゼネカ製ワクチンは、保管が容易なため
後進国を含め、今現在、ワクチンを迅速に広範に提供するには、必須ともいえます。36fc9812.jpg

アストラゼネカ製ワクチンは、接種が迅速かつ広範に行き渡るように
利益を度外視して、価格設定されています。
そのために、一部のEU加盟国では、「安物ワクチン」と揶揄する声もありますが。5cdd5522.jpg

EU(欧州連合)本部では、
「アストラゼネカ製ワクチンの接種を制限する」EU加盟国が増える中で
ロシア製ワクチンなども、検討材料として上がっていると聞きます。
ワクチン接種が進んでいるイギリス(全人口の約半数が接種済み)では
感染者数と死者数が激減していることを考えると
「ワクチン接種がコロナ対策に重要」だというのは、共通認識になっています。
100人あたりのワクチン接種人数e206b32b.jpg