夫は食べるのが遅いです。

実家の母(私の母)に言わせると、
「イギリス人って、セカセカせずにゆっくり食べて、素敵ね」
だそうなのですが、
夫は子供の頃に、あごの手術をしたことがあり
それ以来、あごを気にし、
ゆっくり噛んで、食べるようにしているそうです。

コロナ前は、定期的に夫側の親戚に会って
一緒に食事をしていたのですが
皆が食べ終わっても、暫く一人で食べ続けているぐらい遅いです。

それに対して、私は、と言えば
学生時代は、食べる速度は普通だったのですが
会社員時代は、デスクで昼食をかき込んでいたので
それ以来、食べるスピードが、加速度的に速くなりました。
「温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べたい」
というのもあります。

食べる速度って、「時間に対する考え方」と比例するようです。
夫は時計を持つのが嫌いで、外出時に腕時計をしないです。
付け加えると、IT関連の仕事なのに、最新のITガジェットは嫌いで
スマホも持たず、今だにガラケーを使っています。
効率重視の私に対して
夫にとっては、時間や効率性は重要度が低いようです。

こう考えてみると、夫にとって大切なものって何だろう。

私が子供の頃には、あちこちに
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」
という標識がありました。
本当に急ぐ必要があるのか。
効率を高めるのはいいけれど、何かを忘れていないか。

試しに、私も明日は、ゆっくり夕食を食べてみようかな。
車の速度を落としたときと同じように
何か違った風景が見えてくるかも。

本文に関係ありませんが、
今晩の夕食は、豚ロース肉、パースニップ(根野菜)、リンゴを、
セージ(写真内の緑のもの)と一緒にローストし、
メープルシロップを隠し味に使いました。
イギリスの料理は、フルーツを使った料理が多いです。
ごちそうさまでした音譜音譜音譜

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