つい2週間前には、雪が降り積もっていたのに、
先週の後半から、ぐんぐん暖かくなりました。
今日の最高気温は17度にまで上がるそうです。

毎朝、朝食前にジョギングをしています。
真冬には、真っ暗な中を、携帯ライトを持って走っているのですが
ここ数日は春めいてきて、朝日の中を走っています。

美しい。写真では上手くお見せできないのが残念です。12af7be0.jpg

独身時代には、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など
長い休みが取れる時期には、必ず旅行に出かけていました。
ナポリに行ったのも、ちょうど30代に入った頃でした。

ゲーテの言葉に「ナポリを見てから死ね」というのがあります。
当時は、ナポリの良さが分かりませんでした。
街はゴチャゴチャしていて、ゴミが多く汚い。
美術館も、展示品が雑に並べられていて
よく見たら、小さな彫刻品などは、逆さまに陳列されていたりする。
あちこちに、50~60代ぐらいのおじさん達が
何人かで暇そうにたむろしていて、何となく薄気味悪い。

でも、今なら、ナポリの良さが分かるように思えます。
北イタリアの整然とした、美しい街並みとは対極的ですが
ダイナミックで、生命力に溢れ
取り繕ったものではない、人間らしさがギッシリ詰まった街。

若い頃は、歴史的な建造物や絵画、美術品など
分かりやすい、形のあるものを、そのまま美しいと思っていました。
旅先ではいつも、その土地には「二度と来れない」と思い
ガイドブックに載っている「見るべきもの」を、精力的に観光していました。

でも、年を取ってからは、消えゆくもの、はかないもの、
内包された強さ、弱さ、美しさに、目が行くようになりました。
そういう形のないものが、何かを語りかけてきます。
その声を、「心の目」で、体感的に捉えられるようになったと思います。

「ナポリを見てから死ね」
次回にナポリに行ったときに、ナポリが何を語りかけるのか。
楽しみです。

当時に撮ったナポリの写真です(私は映っていません)c8276749.jpg