イギリス生活を始めて1年目のことでした。

その日は、自宅のある郊外から、電車に30分ほど揺られて、
ロンドン市内に出かけました。
その帰り道でのことです。
(例えば関東なら、東海道線などをイメージしてみてください)

ロンドンのビクトリア駅で、自宅方面に行く電車が来たので
電車に乗って座席に座り、出発を待っていました。
ビクトリア駅は始発駅です。出発まで、まだ10分ほど時間があります。
ラッシュ時間の少し前だったのですが、座席は8割ぐらい埋まっています。
ちなみに、自宅方面に行く電車は、20分おきぐらいの間隔で走っています。

突然、車内アナウンスで
「We are missing a driver(運転手が見つかりません)」
「なので、この電車はキャンセルになりました」と。

運転手がトイレにでも行って、運転に間に合わなくなったのか。
何が起こったのか、びっくりし
思わず「え~、それはないよ(それも日本語)」と口から出たのですが
周りの人は落ち着いていて、何も言わず
静かにさっさと電車を降りて、別の電車を探しています。
暴動もないし、駅員に詰め寄る人もいません。

私が電車に乗るのは、月に1~2回だけなのですが
それでも、この17年間で、これまで5回ほど「missing driver」があったので
「missing driver」は、毎日の通勤客にとっては
珍しいことではないのでしょう。

日本では、電車は時間通りに来るのが当たり前ですが
イギリスでは、遅れるのが当たり前です。
時間通りに来る電車は、2割ぐらいかと思います。
また、電車がキャンセルになるのも、日常茶飯事で、
毎日のようにあります。

なので、毎日電車に乗っている通勤客は
いちいち腹を立てていたら、身が持ちません。
我慢強くなければ、電車に乗れないのです。

あと、日本だと、東海道線は〇〇プラットフォーム、
京浜東北線はXXプラットフォーム、とか、
プラットフォームは固定で決まっていますよね。
イギリスでは、プラットフォームは固定ではなく
目的の電車がどのプラットフォームから出るのか
出発の10分前ぐらいまで待たないと、分かりません。ad326cba.jpgこんな感じで、出発の10分ぐらい前になると
電光掲示板に、電車がどのプラットフォームに来るのか表示されます。
表示されるまで、辛抱強く待たなくてはなりません。
(写真はお借りしました)

また、私はまだ遭遇していないのですが
夫いわく、電車の停車駅が突然変更になることも、よくあるそうです。
時間の遅れを取り戻そうとしてだと思うのですが
急に、「H駅は飛ばしてG駅に停まります」とかアナウンスするのです。
たまには強者の乗客もいるようで、一度「駅飛ばし」をアナウンスされたけれど
乗客が文句を言って、ちゃっと停まったこともあるそうです。

電車料金はイギリスのインフレ率を反映して
毎年順調に3~5%ずつ上がっていて
17年前と比べると、ほぼ2倍になっています。
(日本に帰ると、山手線とか、運賃があまり変わらないので驚きます)

私の使っている鉄道会社では、
電車の遅れやキャンセルで、「目的地に到着するのが15分遅れた」場合は
遅れ時間に応じて、電車賃を返金してもらえるのですが
返金なんかいいから、電車料金を下げて~と叫びたくなります。

はあ~、電車のことを話し始めたら、何時間あっても足りません。
今日はこの辺まで。。。