イギリスと言えば、「パブ」「フィッシュアンドチップス」「アフタヌーンティー」「ガーデニング」など、いくつかキーワードがありますが、彼らはウォーキングをするのが大好きで、元旦はウォーキングに出かける人が多いです。

少し郊外だと、羊や馬がいる牧歌的な丘陵が広がっていて、気持ちよくウォーキングできる森や小道なども沢山あります。

我が家では、元旦にはナショナル・トラストの庭園でウォーキングをするのが恒例なので、今年も行ってきました。

ナショナル・トラストは、「歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体」(出典:ウィキペディア)で、所有している建造物や庭園を一般に公開しています。年間会員が424万人なので、イギリス人口の100人のうち7人がナショナル・トラストの年間会員ということになります。

貴族が郊外に持っていた大邸宅が、高額な維持費に耐えかねて、ナショナル・トラストに寄贈されるというパターンが主で、かのウィンストン・チャーチルが郊外に持っていたカントリー・ハウスも、今ではナショナル・トラストの所有になっています。あまり知られていないと思うのですが、チャーチルは絵心があり、忙しい政務の間を縫っては、郊外のカントリー・ハウスで絵を描くのを楽しんでいたそうです。

新型コロナのため、イギリスでは3月末~6月末まで一回目のロックダウンが実施され、その際には、「スーパー」「薬局」「テイクアウト」以外は政府から禁止されていたのですが、ウォーキングは国民皆が愛していることなので、7月からはナショナル・トラストも開園を許可されています。今は、完全予約制で人数制限をしながら、一般に公開されています(建築物は引き続き閉館)。

ちなみに、7月からはガーデンセンターも営業を許可されていて、これもガーデニング好きな国民性を反映していますね。

昨日訪れた庭園は数キロ平方と広く、ときどき反対方向から歩いてくる人とすれ違うのを除けば、50メートル間隔で人が歩いている感じです。クリスマス~新年に合わせて、さまざまなオブジェが作られていて、箱根の森美術館を思い出し、ホッコリしました。日本が懐かしい。2a45e6cb.jpg
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最高気温4度と、とても寒い日だったので、家から熱々のお汁粉を持参し、歩き終わった後で食べました。冷え切ったからだが温まって、最高に美味しかったです。
皆さまも良いお正月をお過ごしください。